良く聞くセミオーダーとかシステム収納ってどんな家具でしょうか。
システム収納はシステムキッチンと良く似ています。
システムとは、サイズ化されたキャビネットを組み合わせて行く家具です。
一般的には150ミリピッチで作られています。
150・300・450・600・750・900と言った感じです。
これを任意に組上げて行き最後はフィラーと呼ばれる「埋木」を調整して収めます。
高さも数種類あって近いものを選択し最後は上部へフィラーを削り合わせて収めます。
お分かりの通り各キャビネットの寸法は細かく変えられないのが欠点です。
欠点はありますが価格は量産できる為、安価です。
一方、オーダーメイドは全てのキャビネットを1ミリ単位で製作ができます。(高さも)
ギリギリのサイズで製作ができ、フィラーも必要最低限で済みますので綺麗に仕上ります。
扉の面材は数種類の中から選ぶようになり取っ手金物もそうです。(自由には選べません)
オーダーメイドの場合は入手可能なメーカーや品番であれば自由に選ぶ事ができます。
食器棚の場合は機能性アップの為、スライド天板や引き出し、ガラス扉など自由に製作ができます。
それが最大のメリットですが量産品のように沢山作る訳では無く「1個」だけ作る家具ですので
非常にコストが掛かるのが唯一のデメリットではないでしょうか。
お客様によって住空間における優先度は様々だからです。
例えば家具に拘る方もいらっしゃればカーテンに拘る方もいらっしゃいます。
しかも予算は青天井ではありません。
そんな時、食器棚に拘りが無ければセミオーダーや既製家具はとても優位ではないでしょうか。
メーカーさんが企業努力され商品力とコストのバランスを最大限に活かしたものは
悪いものでは無くきっと意味のある良い商品だと思います。